3/1-2、国際研究セミナーと特別講演会を開催【古典籍・文化財デジタルアーカイブ研究センター】
2024.03.07
【国際研究セミナー:3月1日】
3月1日に、世界仏教文化研究センター主催で開催された「デジタルヒューマニティーズ最前線2024」に共催しました。
三谷真澄センター長(世界仏教文化研究センター西域総合研究班代表)の挨拶の後、2名の研究発表がおこなわれました。
先ず、2004年に本学と協定を締結している大英図書館の国際敦煌プロジェクト(IDP)のプロジェクトマネージャー・Anastasia Pineschi氏が登壇され、正式にInternational Dunhuang Programmeとして再スタートしたIDPのウェブサイトの変更点等について丁寧に説明いただきました。
続いて、モンゴル国立大学のOchir Oyunjargal氏が登壇され、「清代モンゴル史研究〜その地平と展望」というテーマでご講演されました。モンゴル国内では、社会的な理解不足もあり、なかなかデジタル化が進んでいないが、外国で公開されたデジタルデータが閲覧できるようになり、研究に利活用されている現状と、今後のデジタルアーカイブの意義や必要性について報告がなされました。
講演の後、前DARCセンター長で研究フェローの岡田至弘氏、大谷大学の松川節氏からコメントが寄せられ、質疑応答がおこなわれました。
【特別講演会:3月2日】
3月2日に、重点強化型研究推進事業の最終年度にあたり、特別講演会「古典籍・文化財のデジタルアーカイブが魅せる未来像」を開催しました。
入澤崇学長の挨拶の後、4名の講演者が登壇され、それぞれの立場から、その研究やデジタルアーカイブが、デジタルヒューマニティーズにどのような貢献ができるのか、どのような未来像を見せてくれるのかについて、その一端をお聞かせいただき、たいへん有意義な機会となりました。
大英図書館のAnastasia Pineschi氏から、再スタートしたIDPのウェブサイトについて報告がなされた後、同じく大英図書館デジタルキュレーターのAdi Keinan-Schoonbaert氏から、文献資料のOCRや漢字HTRの取り組みについて講演をしていただきました。
続いて、モンゴルビチェースプロジェクト代表のOchir Ayudai氏から、1996年以来、大阪大学、大谷大学、及び本学の教員とモンゴル両国共同で進められてきました同プロジェクトにおける「碑文研究の現状とデジタル化に対する期待」についてのご講演をいただきました。
最後に、龍谷大学で大型科研費の研究代表者として活躍されている文学部の阿部泰郎教授(名古屋大学名誉教授)にご登壇いただき、四天王寺や青蓮院など、貴重な古典籍のデジタルアーカイブの現状と展望をご講演いただきました。
最後に、三谷真澄センター長が挨拶をおこない、特別講演会を終了しました。
【パネル展示:3月1日~3月31日】
大宮学舎東黌1階(多目的エリア)では、DARC研究員の最先端の研究内容をパネル展示として公開しています。3月31日終了後は瀬田学舎・深草学舎でも開催予定です。是非、ご覧下さい。