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【報告】国際学術交流会「モンゴルにおける文化遺産研究の現在」を開催

2026.03.19

― 日本とモンゴル31年の共同研究を基盤に、保存・修復とデジタル化の最前線を共有 ―


 龍谷大学世界仏教文化研究センター(以下「RCWBC」という)は、古典籍・文化財デジタルアーカイブ研究センター(以下「DARC」という)と共に、2026年3月7日、大宮キャンパスにおいて国際学術交流会「モンゴルにおける文化遺産研究の現在」を開催しました。

 本交流会には、モンゴル国科学アカデミー考古学研究所所長のG.エレグゼン氏および同研究所収蔵・研究部門長のB.ツォクトバータル氏が来賓として参加し、モンゴルにおける考古学研究および文化遺産保護の最新成果について講演を行いました。交流会では、保存・修復技術やデジタル記録の活用など、文化遺産を次世代へ継承するための取り組みについて活発な議論が行われました。

▶Press Release】 【▶Event

概要

 龍谷大学RCWBC、DARCは、モンゴル国科学アカデミー考古学研究所との学術交流の一環として、同研究所所長のG.エレグゼン氏および同研究所部門長のB.ツォクトバータル氏を招へいしました。両氏は2026年3月6日、龍谷大学学長の安藤徹と面談し、2025年に締結された龍谷大学RCWBCとモンゴル国科学アカデミー考古学研究所との学術研究協力協定に基づき、今後の研究協力の発展について意見交換を行いました。

 面談には、本学古典籍・文化財デジタルアーカイブ研究センター長の三谷真澄(文学部・教授)、村岡倫(文学部・教授)、中田裕子(農学部・准教授)のほか、日本モンゴル学会会長の松川節(大谷大学・教授)、モンゴル国科学アカデミー外国会員の松田孝一(大阪国際大学・名誉教授)が出席しました。

 翌3月7日には、RCWBC(基礎研究部門「西域総合研究班」)、DARCの共催により、国際学術交流会「モンゴルにおける文化遺産研究の現在」を大宮キャンパスで開催しました。

講演内容

 特別講演Ⅰでは、エレグゼン所長がモンゴルに分布する匈奴貴族墓の考古学的調査成果を紹介しました。モンゴル国内では、この100年間で39基の匈奴貴族墓が発掘されており、これらの墓地がモンゴル高原に集中していることは、匈奴の政治的中心がこの地域にあったことを示す重要な考古学的証拠であると説明しました。

 特別講演Ⅱでは、ツォクトバータル部門長が、2022年から実施されている考古学研究プロジェクト「遺産文化のかまど」の成果について報告しました。

 同プロジェクトでは、16~17世紀の仏教寺院跡と判明したトゥルゲン河城址や、13世紀のモンゴル帝国都城カラコルムの寺院と類似する構造を持つハルフル・ハーン城址、さらに柔然王国期(5~6世紀)の寺院跡や仏像などが確認されたインゲト・トルゴイ遺跡群などの発掘調査が進められており、モンゴル地域における仏教史や遊牧民文化、柔然時代の歴史解明に重要な成果をもたらしていることが紹介されました。

G. エレグゼン氏(モンゴル科学アカデミー考古学研究所・所長)
B. ツォクトバータル氏(モンゴル科学アカデミー考古学研究所・収蔵・研究部門長)

今後の展望

 龍谷大学は今後もモンゴル国科学アカデミー考古学研究所との連携を深め、文化遺産研究および保存・活用の分野における国際共同研究を推進していきます。

講師を囲んでの集合写真

【ご参考】
モンゴル国科学アカデミー考古学研究所の公式Facebookページにおいて、今回の学術交流会等について紹介いただきました。
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